千歳、強権を発動しゲームキューブの購入を止めさせるも、弟逆切れし、兄弟げんか勃発。
弟とケンカしてしまいました。
うちの弟があんまり自分勝手なことをいうので――それがどれだけくだらない、手前勝手なことであるかを説教していたところ、弟がぶち切れて暴れだしまして、
「ああ、こいつは俺が名古屋に行ってる間、都合が悪くなったらすぐこうやってぶち切れて、それで親にたいしても自分のわがままを通していたんだろうな」
と思ったら千歳とした事がものすんごい怒りがこみ上げてきまして、それでもう何年振りになるのだかの兄弟げんか勃発ですよ。
挙句の果てに、お兄ちゃんがぶち切れて暴力をふるったと泣き出す始末。
俺がぶち切れたのはお前がぶち切れたからだし、ケンカが一方的になったのは、お前のへなちょこパンチやキックが、結果的に俺に一発も当たらなかっただけじゃないかという話でして。
しかしこうして多少冷静になってみると、もともと千歳は口げんかも含めケンカ自体が大嫌いな平和主義者。一方的に暴力をふるったとは全く思っていませんが、やはりケンカはいけないなあと少し反省もします。
そんで一応弟には謝っておきましたが、どうやら弟は兄の顔は見たくない様子です。そりゃまあ殴られた相手に謝られたところでむかつくだけでしょうな。
ああ、けどうちの弟、こんなんで大丈夫なんだろうか。
悪いやつではないんですが、何しろ自分勝手でとことん自分に甘く、責任感も、将来に対する展望もなにもなく、いまだにこうして親に養ってもらっていることになんの疑問も感じていないところが致命的です。
五年後十年後には、もうちょっとはましな人間になっているんだろうか。これじゃあ家族以外に、こうやって真剣に説教してくれる人間なんて、こいつにはいないんだろうなあ。
弟を真剣にかまってくれる友人や彼女が、どうやら弟には存在しない以上――親が、子供可愛さが先行してしまい、結果的に弟をこうやって甘やかしてしまっている以上、もうこんな弟を厳しい姿勢で更生させることが出来るのは、千歳以外にはいないでしょう。
しかし残念ながら、弟にはタイムリミットが近づいていると思います。
千歳はどう考えても、この先弟と同じ家で暮らし続けることはないだろうと思うんですね。
男はいずれ家庭を持ちますので。
そうなったらもう、弟とは一緒に暮らせません。
実際名古屋にいた頃は、弟に全然かまってやれませんでした。千歳の腕はそんなに長くないし、手もそんなに大きくはないのですから。
それに親も、いつまでも元気ではありません。
この先、生涯弟を養い続けることなど、出来ようはずもないのです。そもそも養わせたくもありません。
むしろ楽させてあげたいのに、なんでいつまでも子供を養わせなきゃならんのか。
そう、弟にとっては本当に残念なことに、弟の兄は、そこまで優しい人間ではないのです。兄がもっと優しい人間なら、弟も今のまま家族におんぶに抱っこして生きていけたのかもしれませんが。
だから、兄が弟の将来を考えてやれるのは、もう今だけです。最後の望みをもって、千歳は弟の腐った根性と戦っていきたいと思います。

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