弟のことを理解するために、弟の趣味への理解を深めようとする。
お友達のこおみさんが、日記で千歳の弟の話題に触れてくれました。
いろいろと、貴重なご意見をいただきましたが、要約すると、
「もっと寄り添ってあげたらいいんじゃないの?」
ということのようです。
弟がゲームにはまってるんなら、一緒にプレイしてみるとかしてみるのも良いんじゃないか。とのこと。
なるほどー。確かに最近の千歳には、弟のことを理解しようという努力が足りなかったような気がします。
兄として、これではいけない!
ということで千歳、ピポパと弟に電話をかけました。
弟:「なに?」
千歳:「いや、最近俺、ゲームとか全然してなかったから、久しぶりになんかやってみようかなと思ってさ」
弟:「ふうん?」
千歳:「で、お前が最近やったゲームで、特にお勧めのゲームはなにかな? と思って」
弟:「ああ、それなら『 Hello, world. 』ってゲームが面白かったよ」
と、弟はすかさず答えました。
今まで電話してても、妙に反応が鈍かった弟からはちょっと想像できないような、それは素早く、迷いのない返答でした。
弟:「舞台は近未来なんだけどさ」
SFものか。
弟:「主人公は、外見は少年だけど、実はアンドロイドなんだ」
ロボットが主人公か。
弟:「で、人間の心を理解するために、人々と交流していくという、
心暖まるハートフルな物語さ」
なるほど。
ロボットと人間の心の触れ合いか。千歳、そういう話は大好きです。
しかし弟も、大好きなものに対して話すときは、本当声の張りからして違いますね。
語る口調が喜びに満ちています。
そうか、弟よ――
お前はずっと、自分の好きなものを、他の誰かにも理解してもらいたかったんだなあ。
誰かが自分に手を差し伸べてくれるのを、そうやって、一人でじっと待っていたのか。
そう、このゲームのアンドロイドのように。
お前こそが、心の交流を望んでいたんだ。
よし、お兄ちゃんにまかせろ。
お前の勧める『 Hello, world. 』は、俺がちゃんとプレイしてやるからな。
クリアしたら、感想を語り合おうな、弟よ──
というわけで、『 Hello, world. 』を購入するために、千歳はパソコンを起動し、ブラウザを立ち上げ、検索エンジンにアクセスしました。
検索単語入力。


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弟の軌跡
幼年時代
小学時代(6年)
中学時代(3年)
高校時代(3年)
短大時代(2年)
ガソスタ時代(2年)黄金期
本屋時代(4年)転落期
ひきこもり脱出大作戦
就職したらトラブルだらけ編
再び無職編
