通信回線を切断し、弟の意識を就職へと向かわせる作戦を思いつく。
「就職しろ!」
と、電話で柄にもなく弟を説教しましたが、多分ダメですね。
あの様子じゃ多分、就職活動もしないでしょう。
さて、どうしようかと考えた結果、ひとまず弟がひきこもりを快適にしているその環境を変えることから始めようという結論に達しました。
弟のひきこもりを支えているのはズバリ、パソコン。これに限るでしょう。
弟だけでなく、多くのひきこもりをパソコンが生み出し、パソコンが支えているはずです。
誤解しないでいただきたいのですが、千歳はパソコンがいけないといっているわけではありません。
ようは包丁と同じではないでしょうか。
おいしい料理を作る道具にもなれば、人を殺す凶器にもなりえます。
人の使うものって、そんなものですよね。
今の弟は、残念ながらパソコンを有益には活用していないと思います。何よりも自分自身にとって。
だったら使わないほうがいいのです。
ただ、残念ながら、いくら元は千歳のものとはいえ、一度弟にあげてしまったパソコンを取り上げるわけにはいきません。
んー、どうしよう。
有効な方法を、あーでもない。こうでもないと、考えながら、千歳は一つ閃きました。
実家のインターネット回線(ADSL)を解約させてしまおう!
実家のインターネット回線は、親の名義になっています。
料金も親が支払っています。
んでもって、親は父も母もインターネットはしていません。
現在実家でインターネットを利用しているのは、弟ただ一人なのです。
だったら繋げておく必要ないじゃん。
そう、解約してしまえばいいのです。
これで弟はインターネットができなくなるでしょうが、逆にどうしてもやりたくなったら、自分自身で契約するだけのことはするでしょう。
そうしたら、支払いの義務は弟にあります。弟が支払えなければ、停止されるだけのこと、停止されたくなければ、働いてでもお金を作るでしょう。
そして弟が働き始めたなら、この作戦、成功と言えるのではないでしょうか。
「よしよし、これはいけるぞ!」
ということで千歳、早速母に電話をかけ、かくかくしかじかと説明し、説得に成功しました!
というわけで近日中に、この作戦は決行されます。
また動きがあったら報告しますね。

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